エンダーのゲーム

ハヤカワ文庫
オーソン・スコット・カード


それなりにするすると読めた。面白いと言えば面白い。
後半のゲームの正体に関してはバレバレだった。
前半の重苦しさに比べるとややあっさりしてた気がする。


リアリティについては、酷いレベルだった。
ゲーム中の姿勢については、小学生、中学生でもまじめに考えれば前方投影面積を減らすことなんて思いつくでしょ?
開幕で配置につくまで互いに攻撃しないとか、ありえないし。
そんなことすら気付かないで延々プレイし続けるなんて、どんだけ低能なガキどもなんだろうか。
主人公の天才性を表現する為にみんな気付かないことになってるんだろうけど、さすがにないよこれは。


で、それを「子供のやることだから」と言ったら、逆に軍隊っぽさを表現するところはいかにも軍隊物そのままで、子供っぽさの表現が全くない。
もうちょっとこの辺いい塩梅にできなかったんだろうか。


結局のところ、子供である必要なんてないんだよね、多分これは。