祈りの海

グレッグ・イーガン
山岸 真 編・訳
早川書房

祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)

祈りの海 (ハヤカワ文庫SF)

短編集。
どれもこれも素晴らしい。
特に異文化好き(「闇の左手」とか「神々自身」)の俺としては表題作の「祈りの海」のセックスシーンが最高。
しかし電車のなかでまじまじと読むのはあまりお勧めしない。セックスだし……。
まぁ読んだけど。


逆に、本当に理解して読んでるか、面白いポイントが書かれてる主題とあっているかっていうと多分全然ちゃんと理解してないしずれてると思う。
なぜなら俺は馬鹿だから。



P289に『幼年期の終り』があるけど、こういうSFオタク前提の物言いはあんまり好きになれない。


「宝石」とか怖いっすね。
人間同様の挙動を示すソフトウェアは人権をもつのかってーのはすごく面白いテーマだと思うんだよね。



しかし、全体的に見て、長編好きな俺としてはやっぱりオチがみんな弱く感じてしまう。
一番強烈なのは「祈りの海」かなぁ。



ちなみに俺の中ではやっぱりイーガンは長編の方が好きだ。
といっても「順列都市」と「万物理論」、「ディアスポラ」しか読んでないけどね。
好きさ加減で並べると「順列都市」=「万物理論」>>「ディアスポラ」>「祈りの海」かな。
万物理論は好きだな。