楽園追放

無理。ただの萌えアニメに感じられた。
ハードSF的設定とのことで見たが、あまりSF的リアリティはない。
この映画を褒め称えている人は是非イーガンを読んでほしい。
まず順列都市
あと、外界に出て行く話という点では、ちょうど私が最近読んだ都市と星も。イーガンでは無いけど。


現地にエージェントいるのに地上の情報を全く持たずに降りてくる。
ロボットは破壊して売却したが、オートマチックで上に戻らせるくらいのことはできるでしょうよ。今のやっすいドローンでも出来るんだから。数億はするであろう備品捨てるとかありえない。
と思ったら仮想都市はラグランジュ点にあるのか。遠すぎ。

でも地上の機械をリアルタイムで支援するくらいだから低軌道か静止衛星軌道にはなんかあるでしょ。



地上側に未知の敵がいるので通信は出来ないという設定の割に、隠密行動はとらない、降りてきた主人公のもとに野獣を連れてきて大々的に火器を使わせる。さらに関係無い商人連れてくる。
例えばアフガニスタンに派遣された米軍の特殊部隊のもとに、現地エージェントがいきなり虎連れてきて殺させて、関係無い民間人連れてきて売りはらうようなもんで、ありえないでしょ。
主人公が生身の肉体について体力の制限があることを理解してなかったが、一体全体どういう仮想空間で育ったんだ。

割と序盤で見るのやめたが、上に戻って脱走して云々カンヌンという話に発展したようなのだけど、そもそも戻った主人公を人格として存在させる意味無いでしょ。
データだけ吸い出して、もし人格として戻すのであれば下界に行く前のイメージから人格戻す方が色々良いでしょ。


なんかもう完全に無理。
これが絶賛されてるあたり、やはりハードSFを好きな層というのはほとんどいないということだと思う。



http://take-a-job.info/archives/1643
この記事のコメントの人たちの気持ちがわからない。


http://mizchi.hatenablog.com/entry/2014/11/16/232123
都市と星と順列都市を上げてたので結婚したい。
http://mizchi.hatenablog.com/entry/2016/09/03/132621
あー、シンゴジラの愛国的、滅私奉公的表現はうんざりだわー。わしも。




主人公がマシンリソース欲しくて出世したい、みたいなことらしいんだけど、イーガン読んできた身としては、別にマシンリソースなければゆっくり生きれば良いだけでしょ。他人と関わらなければ主観時間は一定で流れてるだけなんだから。
他人だって、死にゃしないんだから1000年かけて5分の会話しても困らないかと。


早送りしたら最後の方にダイダロス計画みたいな宇宙船出てくるけど、あれを建造するのに気づかない仮想都市の知性がやばい。
L1とL2だから互いに見えないとのことだけど、サーバー群も彗星や隕石観測くらいするだろうし、そもそも何がしか衛星持ってないと地球の裏側に全く通信が通らないからそれなりに軌道上に何かおくでしょう。その時に全長一キロのものが浮いてたらさすがに観測される。光学迷彩してるというとんでも説明があったが、赤外線で見えるとかよくわからない。
ともかく色々と見られて見つかるはずだ。
宇宙船自体は隠せたとして、せっせと運んでくる素材(彗星や小惑星など?)は加減速してるし隠すの不可能でしょ。

他人を出し抜こうと外出用の肉体の成熟過程端折る程度の能力の主人公が敵を数十機倒すらしいのだけど。
主人公補正ですかね。
そこまで圧倒的に能力高いなら出し抜こうとする必要無いのではないかね。