氷壁

井上靖
新潮社

氷壁 (新潮文庫)

氷壁 (新潮文庫)

奥付

昭和三十八年十一月五日 発行
平成十四年六月二十日 八十四刷改版
平成十八年十一月二十日 百刷

百刷ってなんですか百刷って。


あまり好きになれない作品。
だってバッドエンドなんだもん。
あんだけ盛り上げといてそりゃないでしょ。


あとは、昭和三十年の東京の風景描写がなんとなく面白い。
列車に乗ってタバコを吸ったりとかね。
新聞社にぶらっと行って記事にできないか相談したりとかね。
定時で容赦なく上がる主人公とか。
重役には会社が運転手つきの車を回したりとか。


登山する人々だったら、装備品見て楽しめるのかもしれない。


登山で人が死ぬのはある意味しょうがないわけで、特に最後の方で出る死者に関しては全く悲しむべき内容ではない。
小坂は明らかにザイルメーカーに殺されたわけだけれどもね。
ちなみにナイロンザイルで死者が出たのは実際にあったことでWikipedia:ナイロンザイル事件に情報がある。