雲のように風のように

新潮社の「日本ファンタジーノベル大賞」の第一回大賞受賞作品「後宮小説」のアニメで、テレビ映画。
原作の著者は酒見賢一


この作品で直木賞候補にもなっている。
現在公開中のアンディ・ラウ主演、「墨攻」の原作の原作となる小説も書いていて、中国史を題材とした作品を描くことが多い。


日本ファンタジーノベル大賞は受賞作をアニメでテレビ映画化する方針だったが、第二回に優秀賞受賞作品である鈴木光司「楽園」までで、その後はアニメ化はされていない。
確かに「楽園」は面白くなかったけど・・・。


舞台は中国風味たっぷりの架空の国。そこの後宮が舞台。
主人公は銀河という少女で、後宮が何かもわからず宮女募集に応募して宮女になる。
その頃地方で反乱が起こり、国が傾いて権謀術数渦巻く宮中は
以下略。



キャラクターデザインがスタジオジブリ近藤勝也のためか、ジブリっぽく見える。
絵の質は全般的に高いと思う。
ストーリーも原作のものを上手く料理して、80分にまとめている。
原作もアニメも主人公銀河は天真爛漫。前向きで明るくて、後宮なんていうどろどろした領域を描いているのに暗くならない。
アニメではさらに暗い部分を排除してあるので、子供に見せても大丈夫なくらい。でも良いのか悪いのか。どうなんだろう。


ビデオ、LDは長らく絶版していたが、2002年にDVD化した。