考えると怖くて息苦しくなる。
こちらのサイトはもう多分五年以上前に閉鎖して消えている。
末期ガンで闘病されていたIT業界の方のページで、最終手段があるとかなんとかっておっしゃっていたが試したのだろうか。
こうやって人一人消えて、その人の経験なり歴史なりがすっかりインターネット上から消えて、ご家族の方しか知らないことになって行くのが怖い。
情報へのアクセスは永続的なものではなくて死とともに不可能になって行くのだな、と。
それははるか古からずっとそうなのだけど（例えば私らの祖父母の戦争の記憶なんて、あと何十年かしたら間違いなく消えてしまうだろう）、下手したら公開した情報が削除できなくなって何年も恥を晒しつづけるような不思議な世界になったことで、逆に消えて行く情報が怖くなったのではないかな。
