ディファレンス・エンジン

ウィリアム・ギブスン
ブルース・スターリング
黒丸尚 訳
早川文庫

感想
スチーム・パンクの代表的作品。
読むだけ時間の無駄の駄作。イギリスに思い入れがないと全く楽しめない。
ウィリアム・ギブスン黒丸尚の無駄遣い。
(スターリングは知りません)


辞書
後ろに辞書が付いてるが、上下巻の下巻にだけついててどうするんだよ。
上巻読むときも下巻も持ち歩けと?
しかも、どこにも辞書がある旨書いてない。目次にすら書いてない。なんなんだよこれ。読み終わって解説厚いなーと思ったら辞書があったって、そんなん遅すぎるだろ。


スチーム・パンクって
スチームパンクのスチームという言葉に当てはまる物が高速で走るガーニーなるものしか出て来ず、しかも活用されるのはレースシーンと移動シーンしかない。
後は破壊されるだけ。
なんだそれ。
あと、社会への影響が大して書いてないんだよね。個人情報が統合管理されますよって、それって今の現代では当然のことであって、そこから発生するスチームパンクならではの事象ってのは書いてないんじゃないかね。


誤謬
P423の解説に作中にコンピュータウイルスが出てくるとの記述があるが、コンピューターウィルスと呼ぶには最低でも自己複製が必要だから、あれはただの破壊的プログラムであってウイルスではない。


タイトル
真に重要なのは解析機関なのに、それを外して階差機関にしてしまったのは非常に残念。
というかチューリング完全でなくては意味がないじゃない?


キャラクター
それなりに魅力あるキャラクターになりそうなのに、入れ替わり多過ぎ。
キャラクター毎のエピソードの関連薄すぎ。



なんか気になった言葉
ダゲレオタイプ
キノトロピー
ペパボックス
ガーニー