タイフーンええなぁ。

http://www.nikaidou.com/2009/02/f22.php
アメリカにボラれるF-22を買うな!ユーロファイターが国益にかなう!


なんつーか、記事は割とメタクソな感じ?
タイトルからしてユーロファイター タイフーンを略してユーロファイターって言ってるあたりがセンスのなさ全開って感じだし。



一番笑っちゃうのはこの辺。

ユーロファイターは「3.5世代の戦闘機」、F-22は「第4世代の戦闘機」と呼ばれているのだが(ちなみにF-15は第3世代、F-35は第5世代)、確かにユーロファイターは、ステルス性ではF-22に劣る。しかしいうまでもなく、日本は専守防衛を基本とし、他国に向かい積極的に攻撃を仕掛けるということはない。ステルスというのは、相手国に気づかれずに潜入し、奇襲攻撃を仕掛ける際に有効な技術であり、必要な装備だ。しかし、日本のように攻撃型でなく、迎撃中心の戦闘機運用であれば、ステルス性はそれほど問題とならない。ステルスがいらない、ということではないが、重要度の面では最上位とはならない。

まーじでーすかー。
F-22って第四世代だったのかー。F-35って第五世代なのかー。
そこって何の差があるんですかね。
垂直離着陸ですか?
そうなると、フォージャーもハリアーも(オプスレイも?)第四世代あたりですか?



第四世代はマルチロールで、第五世代はステルス(デジタルフライバイワイヤと推力偏向もらしい)でしょ。
だからF-15は第四世代だし、F-22F-35は第五世代。ユーロファイターはステルス性能があまり高くないが他でがんばってるので4.5世代、という話でしょう。なんかずれてる。
第一世代は亜音速世代で、超音速が第二世代、第三世代はなんかあんまり目立ったポイントがない。


F-22はステルス性能を売りにしていますよね。でも、敵機に照準を合わせてピン(レーザー)を打つときは、ステルスではありません。ホンの一瞬のことですが、このときはステルス性は失われるのです。その失ったごくわずかの一瞬を検知して分析するプログラムを中国が作っており、もうすぐその技術ができるという情報が入っています。そうすると、ステルス機なのに、瞬間的に居所が空間座標軸で正確に把握されてしまう。ステルスに対する技術というのは中国でもそこまで進んでいる、となれば、ステルス性は将来的にあまり意味をなさないとも言えるでしょう。特に日本の場合は(軍事研究者)。」

「レーザー」「空間座標軸」は笑うところですかね。
多分この辺は誰かに話を聞いてるんでしょうけど、攻撃の瞬間「ステルス性が失われる」ってのは、「ウェポンベイの扉が開いてRCSがでかくなる」かなんかじゃないですかね。
謎の中国産プログラムがあっても、その前に相手が出すレーダー波を捉えるなり、こっちから当てて返って来ないことにはどうにも見えるわけがない。
そこが端折れるんだったら、もうとっくにアメリカなりロシアなり日本なり欧米なりが実装してるっつーの。
ロシアの戦闘機ぱくって輸出して文句言われてる後進国にそんなもんできるわけないでしょ。


レーダーは近距離で会敵したら当然使うから見えるようになりますけど、そんなこと言われてもねぇ。



防衛省関係者の話で

日本の部品がなければF-22だって動きはしないのに・・・。それでいてまたF-2の二の舞で、全力で旋回したら翼が折れるなんてことになったら・・・もう、笑い話にもなりません。

っておいおい。関係ない上に、すぐ修正された物を上げるのか。
この話ってマスコミ大好きだよね。

日本は戦後半世紀以上、アメリカ中心の安全保障を取ってきた。しかし、ここでユーロファイターを導入し、ユーロ圏を味方につけておくのも損ではない。外務官僚ならピンと来るだろうが、なぜなら、国連で持っている票は、アメリカは1票だが、ユーロであれば何票になるだろうか。それを考えるだけでも、ユーロファイター導入の動機となりえるだろう。

もはやなんて言って良いのかわからない。
ユーロファイター買ったらフランス(ユーロファイターの計画から途中で脱退し自前でラファール作った)が日本に投票してくれるというのだろうか??


「では、F-22ではなく、F-35の開発に日本が加わればいいという話が出てくるんですが、確かに実際、F-35の開発にはイギリス・カナダ・オーストラリアなどとも共同開発という話になってますよね。数千機レベルの実戦配備も決定している。日本の技術力があれば、そちらに参加しても劣りはしないでしょうが、アメリカは参加させてくれない。そして、コスト高のF-22を押し付けてくる。F-22開発で失敗した莫大なコストを日本に押し付けようとしているのがミエミエです。ですが、F-22をはじめ航空機分野でも日本の部品が多く使われていることからもわかるように、アメリカという国は、もう自国だけでまかなう技術がないんです。もうものづくりができない国なんです。ましてやF-22も金がなくて完成できないような国です。百歩譲ってF-35の開発に参加できたとしても、またブラックボックスだとかなんだとかいわれ、莫大な開発費用を負担させられるわけです。だったら、ユーロファイターでいいじゃないですか。(前出:防衛省幹部)」

えっと、F-35って、もう出資元が憤死しそうなくらい開発遅延して、開発費はガンガン高騰してってるんですね。
そこに今更加わろうとおっしゃる。そんな頭のおかしい防衛省幹部がいるわけないでしょう。これは絶対に話を作ってる。
向こうとしたら、開発費は喉から手が出るほど欲しいだろうし、日本が参加して数千億払うと言ったら即受けるでしょう。


ちなみにこちらの記事によると
ロッキードマーチン社、F-35の開発で米国政府に2億6500万ドルを過大請求 = テクノバーン

F-35の開発予算総額は2750億ドル(約33兆円)にも及ぶ。

なんですね。


wikipedia:F-35 (戦闘機)より

Level-I(出資割合10%程度):要求性能に対し決定的な発言権を持つ - イギリス
Level-II(出資割合5%程度):要求性能に対し限定的な発言権を持つ - イタリア、オランダ

さて。いくら払ったら良いんですかね。
ちなみに金払った順に実機引き渡しでしょうから、2020年位には手に入れられそうですね。
素敵!


もちろん、安全保障に値段を言うべきではないが、そもそも米国仕様のF-22と、莫大なカネをかけて作るF-22J(仮称)は、F-22Jのほうが性能が劣ると予想される。なぜなら、アメリカから買っているF-15は、アメリカの性能より劣るからだ。

「日本のF-15に乗って一番びっくりしたのは、パワーがないこと。性能を落としているとは聞いていたけど、ここまでとは・・・(米空軍パイロット)」

えっえー!
これはモンキーモデルって意味じゃなくて、日本のF-15JがP&WのF100-PW-100だけど、その後アメリカでF100-PW-220が開発されたんで、それ積んでる奴の方が性能が高いよってことでしょ。
日本が買った後に開発されたエンジンを搭載してないことをモンキーモデルとは言わないでしょう。
それに、輸出規制に引っ掛かって電子機器類を載せないことはあっても、全く同名のまま推力落としたエンジンを作って、それをライセンス生産させるなんてそんなことさすがにないだろう。