ハイペリオンの没落

以下ネタバレするので見ないように。



下巻P372〜375あたりに種明かしがある。
人間の作ったUIとAIが作ったUIがある。
人間の作ったUIは<知性>/<共感>/<虚空界>の三位一体の性質をもつ。<虚空界>はFAT通信の媒体、<共感>は逃げた。
AIは<共感>をおびき出すためには速贄の樹を送り込んだ。



日本が面白い扱いを受けてる
下巻P489

 ルネッサンス・ベクトルでは、短期間に暴力が荒れ狂ったあと、効率よく社会構造が再構築され、農場を持たない都市型惑星で食料を自給する真剣な試みが始まった。
 ノルトホルムでは、各都市の住人たちが街を捨て、海辺と冷たい海と、伝統的な釣り船の暮らしにもどった。
 パールヴァティーでは、混乱を経て内戦が勃発した。
 ソル・ドラコニVII(セプテム)では、祝祭と革命のあげく、レトロウイルスによる疫病が蔓延した。
 富士(フジ)では、達観と諦観ののち、軌道造船所において、ただちにホーキング駆動を装備した量子船の量産がはじまった。
 アスクウィスでは、罪のなすりあいののち、社会主義労働党が惑星議会で大勝した。

ここは非常に美しい。
下巻P554

「そのとおり……そのとおりだよ。小生は両方だった。そして、両方ともに現実だった。どちらも苦しくてたまらなかった。だから、永久におまえさんを愛し、いとおしく思う。よくぞ救ってくれた、なんと礼をいっていいかわからん。小生にとって、おまえさんはこれからもずっと、空中を歩ける存在だ」