SF界の金字塔「宇宙の戦士」(ロバート・A・ハインライン)の映画版。
原作はハードなSFモノで、厳しい厳しい訓練に耐え、酷い戦闘に耐え、海兵隊(宇宙のね)として成長していくリコの物語。
なんだけど・・・。
映画は全然違う。
原作では軍国主義的、戦争賛美的な表現が多いのだけれど、映画では凄く能天気に
「戦争サイコー!」
「君も一緒に殺らないか!?」
みたいなノリで軍隊の新兵勧誘が描かれる。
そしてパワードスーツ、機動歩兵は描かれない。
この辺を持って、原作を踏みにじった単なる馬鹿映画という風に評価されることが多い気がする。
でも、戦争を賛美している風に見えて、あまりに単純に、馬鹿馬鹿しく戦争賛美をしてみせることで、アメリカの自らを常に正義と信じる(良くも悪くもある)能天気さを風刺しているような気もする。
アニメ化もされている。