ここまでのまとめ

福島第一原発の現状
1号機:
 スクラム(核分裂の連鎖反応を制御棒突っ込んで停止)
 非常用炉心冷却設備(ECCS)が故障
 代替の冷却装置を手配
 冷却水が漏れる?
 水素発生
 危ないのでベント(弁を開く)でガス抜き
 建屋に水素が貯まる
 建屋爆発
 ホウ酸入り海水で冷却を継続
 (ホウ酸で臨界を抑止できる。ホウ酸や海水を使うと廃炉確定)
 冷却が安定 
3号機:
 1号機とほぼ同様
2号機:
 スクラム(核分裂の連鎖反応を制御棒突っ込んで停止)
 非常用炉心冷却設備(ECCS)が故障
 代替の冷却装置を手配
 冷却水が漏れる?
 うっかり目を離したすきに冷却装置の燃料切れ(テヘッ)
 圧力抑制室(サプレッション・プール)が破損
 (原子炉格納容器の密閉が損なわれた?)
 (圧力的には密閉は完全には失われていないので、水を入れて冷却を続行)
4号機:
 地震当時メンテ中の為燃料棒は抜いてプールに入れてあった
 冷却水が減少?
 燃料棒が露出
 水素発生
 建屋に水素が貯まる
 建屋爆発
 そもそも水深すら不明 


以上。
1,3号機は苦心惨憺の末に安定したが、2号機は今後次第。
4号機はダークホース的存在。何しろ燃料棒が原子炉格納容器(と圧力容器)に入ってない。
4号機と3号機は同居してるため、水素爆発などが今後起こった時飛び散るかも?


なんにせよ。
放射性物質が飛散する可能性はあまり高くないのかなと。
水蒸気爆発などで原子炉格納容器が破れない限りはあり得ない。
基本的に1〜3号機とも、既にベント(?)してるので圧が高まることがない?


その他の情報。
圧が高まると水が入っていかない。
水が入らないと冷却できない。
現在は水が漏れている状態なので、水が入らないと水位が下がって燃料棒が露出する。
燃料棒が露出すると燃料棒が自分の熱で溶解する。(炉心溶融
炉心溶融すると燃料が溶けて制御棒の制御範囲外である原子炉格納容器(圧力容器?)の底にたまる。
制御棒の制御範囲外で燃料が集まると臨界に達してしまい、熱が発生して原子炉格納容器の底を破ってしまう。(メルトダウン
ただしこれはホウ酸を含んだ冷却水を使っている場合はもう起こらないらしい。(当然ながら通常時はホウ酸は含まない純水を使うが、今はもう廃炉するつもりでホウ酸を含んだ海水を突っ込んでいる)


 

で。
私が知りたいのは、原子炉格納容器が破れることはあり得るのか。
破れた上に燃料が飛び散ることがあり得るのか。
ということだ。
ざっくりとネットで見まわした限りでは、水蒸気爆発というもので原子炉格納容器は壊れ得るらしいんだが、それが今回のパターンで起こりうるのかわからない。
困ったもんだ。