お宅の基本をようやく読んだ。でも、ちょっと予想と違った。
各キャラが全然敵同士ではない。
戦いもたまに、しかも思い立ったようにしかしない。
ただのハーレム物じゃないだろうか。
絵は序盤は安定しなかったけど、途中からすごい良くなった。
おもしろかったけど、一個だけ長々と叩きたい。
ラプラスの魔の引用が、基本的にかなりダサい。
意味わかってんのか?
っていう感じ。
3巻P160
「奇麗は汚い」
「汚いは綺麗」
って、マクベスなんだけど、そのあと似たような対を並べるのは何の意味があるんだろうか。
人心を惑わす魔女である老婆達が言って、主人公がそのとおりに破滅する、というストーリーなのでそれが繋がってないのはどうなの?
岩波だと「穢い」と当てられていた気がする。
5巻P12
「生きるべきか死ぬべきか」
ハムレットだけど・・・、いや、シチュエーションおかしすぎる。
6巻PHASE32
「夢は現…現は夢
この世はすべて事もなし…
真夏の夜に垣間見た夢
と何ら変わりません」
二行目は(主にエヴァンゲリオンのNERVのキャッチコピーとして)有名なブラウニングの詩。
三行目はたぶんシェイクスピアの真夏の夜の夢のタイトルを引っ張りだしてるんだろうけど、連続して出されても風情がなさすぎる。
っていうか、一行目はなんなんだ?
真夏の夜の夢の「真夏」は「midsummer」で実は夏至だそうな。だからどうした。
もう話全然覚えてない。パックが愉快なやつだよね。
そのあとのあたりにロミオとジュリエットの「いいえあれはひばり」があったけど、ナイチンゲールとか、なんかそのまま名前を使うのかと思ったらそうでもないのね。
なんにせよ、ロミオとジュリエットがセックスした翌朝に、主にジュリエットが別れを惜しむシーンなので、あんな使い方されても変過ぎてちょっと笑ってしまう。
で、なにより笑っちゃうのは、ラプラスの魔(そもそもこれも物理用語だしなぁ)のラプラスって、フランス人なのよね。
なんで引用が全部イギリスなの?
ハンプティ・ダンプティにでもしておけばよかったのに。
とりあえず、シェイクスピアに絞って、もっと読み込んで場面に適した引用をすべきかなと思う。
頭おかしいレディ・マクベスとかもっと使って欲しいと思った。