「氷の城壁」
漫画です。
阿賀沢紅茶(あがさわこうちゃ)さん著。
「正反対な君と僕」(ジャンプ+連載)を描かれている方。
氷川小雪(こゆん)
雨宮ミナト
美姫
ヨータ
の四人を主軸に、高校生活を描く。
結局落ち着くところに落ち着いてドロドロした愛憎みたいな物は無く感じた。
一人一人自分の中の感情に向き合って行って過去の色々で作られた性格から上手く人とやり取りできない部分をさらけ出してわかり合っていくお話。
絵がむちゃくちゃかわいい、デフォルメ化したところもキャラクター性がよく表現されている。
例えば普通に絵にしたらモーションとしてはちょっと小突く程度になるところでも、気持ちというか勢いというか、それを描きたいときにデフォルメしたキャラクターでどーんと押してるような絵になるイメージ?
すごく自然だし、気持ちの表現がとにかく上手で丁寧。
自分だったら絶対気づかないちょっとした仕草に込められた気持ちの現れたすごくリアルだし、それにあとから気付いて「あーっ」となるあたりもリアル。(と言っても私は鈍感だし自分の見たいものだけを選択的に見るので起こりませんが)
最高ですね。
「正反対な君と僕」も素晴らしいのですが、「氷の城壁」の長いお話を読み終わった直後なのでやっぱり「氷の城壁」が好きです。
もっと人様の発する言葉にならない言語を捉えられるようになりたい、が無理。